気鋭の女性シンガーソングライターとして日増しに注目を集めている杉瀬陽子さんの通算3枚目のオリジナルアルバム『肖像』に堀込泰行が作曲とChorusで参加いたしました。(M-3 「五月雨二鳥」)堀込の他にもポップスもロックもルーツから熟知したミュージシャンが多数参加したすばらしい音楽作品となっています。発売は7/15です。ぜひ、お手に取ってみてください。

●詳しくはオフィシャルサイトへ http://sugiseyoko.com

 

【作品内容】

杉瀬陽子 『肖像』(しょうぞう)

杉瀬さんJ写
発売日:2015年7月15日(水)
価格:2,451円(税込)

レーベル:Happiness Records(ハピネスレコード)
品番:HRVD-007

 

 

【収録曲】 全9曲
1.諜報員の恋
2.マドロスの小瓶
3.五月雨二鳥 <堀込泰行(ex.キリンジ) 作曲>◎
4.Dear Alessi
5.まほら <Urban Research DOORS “ Life Style Tailor” Spring & Summer 2014 Web CM曲>
6.キャンディ <原田真二の楽曲カバー>
7.朝に想う
8.悲しみよ、愛を孕め
9.刺繍 <Urban Research DOORS “ Life Style Tailor” Autumn & Winter 2014 Web CM曲>

 

 

「とにかく楽しいアルバムを作りたかった」 (杉瀬陽子)
約2年ぶりとなるサード・アルバム。ファースト・アルバム『音画』(2011年発売)、セカンド・アルバム『遠雷』(2013年発売)の“ノスタルジックな世界観”を踏襲しつつも、杉瀬が愛して病まない“ロック・ミュージック”や、“ラグ・タイム・ミュージック”の影響が色濃く表現されたアルバムである。その一端を挙げるとすれば、アコーディオンとマンドリンの響きが軽快なワルツ曲「諜報員の恋」(M-1)や、ラグ・タイム調のピアノが印象的な「マドロスの小瓶」(M-2)などである。なお、この曲で杉瀬自らトロンボーンを披露しており、ユーモラスな楽曲に仕上がっている。また、昨年の夏に初来日し、共に数カ所のツアーを回ったイギリスのSSW、Alessi’s Arkに捧げられた、「Dear Alessi」(M-4)はQueen好きのリスナーならば誰しもが“ニヤリ”とする一曲。コーラスワーク、ギターアレンジにおいては、見事なまでに杉瀬の拘りが貫かれている。
この時点で既に前2作の印象からの鮮やかな“イメチェン”に成功しているのだが、今作では、初めて楽曲提供を依頼。元キリンジの堀込泰行が作曲をし、杉瀬が作詞をした楽曲、「五月雨二鳥」(M-3)も収録されている。堀込はコーラスとしても参加。フランス映画のサントラのような美しい旋律に特徴的なふたつのボーカルが重なる、実にドリーミーな楽曲に仕上がった。そして、もうひとつの“初体験”はカバー曲への挑戦。原田真二が1977年に発表した名曲「キャンディ」を実に渋いアレンジでカバー(M-6)。ウッド・ベース、ドラム、バンジョー、クラリネットというアンプラグドなアンサンブルはこの曲の新たな魅力を引き出すことに成功している。
しかし、何と言ってもこのアルバムのハイライトは「悲しみよ、愛を孕め」(M-8)。前作のタイトル曲であり、各方面で“名曲”と絶賛された「遠雷」を遥かに凌駕するミディアムバラードである。バックバンドの歌心溢れる演奏と杉瀬の表現力豊かなボーカルが生み出した奇跡の一曲。暗い闇の中にも杉瀬の“祈りに近いような希望”を見出そうとするストレートな歌詞が胸を抉る。そして、その希望はラストの「刺繍」(M-9)へと繋がる。親友に子供が誕生したことをきっかけに書いたというこの曲は、日々続く何気ない営みこそがまだ見ぬ世界を照らし出す光なのだと、声高に、しかし、慎ましく叫んでいる。
決してそこに、“癒し”はないが、リスナーの心を包み込む“サムシング”に溢れた一枚である。
(文中、敬称略)
(文:杉瀬陽子マネージャー/中上浩寿)

 

 

【参加ミュージシャン】
ギター、マンドリン:中森泰弘(HICKSVILLE)
ギター、バンジョー、ペダルスチール:安宅浩司(イノトモ、中村まり、スチョリetcサポート)
ベース:伊賀航(細野晴臣、星野源、Soggy Cheerios、高田漣etcサポート)
ドラム:北山ゆう子(流線形、Soggy Cheerios、キセルetcサポート)
ピアノ、ローズ、アコーディオン:ローズ高野
コーラス:堀込泰行(ex.キリンジ)
グロッケン、キーボード:シーナアキコ(HARCOサポート etc)
ハモンドオルガン:岩井ロングセラー(BAGDAD CAFÉ THE trench town/奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 etc)